日本の食の未来は誰の手に?

  
 本当に稀にですが料理が上手いアルバイトが現れます。調理師免許もなく包丁をまともに握ったことがない初心者にもかかわらず、一ヶ月もするとそこら辺にいる主婦よりもよっぽど使えるという期待の新人が現れます、今のところ全員男ですが。
 前戦で戦えるようにスパルタで教え込みますが、それに耐え抜き、素質がある場合には片腕として頼りになってくれます。そんな人が長期間働いてくれると嬉しいのですが、そういった人達は他の能力にも優れているので、しばらくすると他の仕事を見つけて辞めていってしまいます、非常に残念ですが。
  
 昔は幻想を抱いていました。女性は料理ができるんだと!
 でもね、よく考えてみればわかることなんですが、料理は作らなければ上手くならないんですよ。だから親が作った料理を食べ、コンビニ弁当やファーストフードを愛している人間が料理を作れる可能性は低いんです。
 一人暮らしで自炊したり、自分で毎日ご飯を作っているのでなければ、料理はできないんです。
 まあ、私は今も昔も自分で作っていた為、料理をしないという人がいるという事実がよくわからずにいました。だから幻想を抱き続けていたのかもしれませんが……料理ができない人はいるんですよ。
   
 あと10年、20年経ったら日本の家庭料理専門学校とかできるんじゃないですかね。
 で、家庭料理専門店とかができて、そこにでしか日本の家庭料理を食べれない若者が出現したりして……
  
 ……実際は家庭料理を食べずに育ったら家庭料理専門店に行くことはないし、そんな店の需要はないと思うけどなぁ……多分。