麻雀とスロット


うちの店には、テーブル型筐体の麻雀ゲーム機とスロットマシンが設置してあります。
それぞれ100円を入れると遊ぶことができ、点数が溜まると金券と交換できるようになっています。
他の地域のことは知りませんが、東海地区の漫画喫茶ではほとんどの店に麻雀ゲーム機かスロットマシンが設置されています。


麻雀ゲーム機は客席として使用しているので、遊びたい場合はその席を指定するか、席移動しなくてはなりません。
スロットマシンは客席としては使用していないので、好きなときにやりたいだけ遊ぶことができます。


スロットマシンは実際にパチンコ屋などで使用されているものを設置してあります。
ゲーム機を扱う専門の業者が設置していますが、スロットに詳しい人の話では最新機種ではなく、少し古い機種が置いてあるようです。
きっと、スロットの店が入れ替えで使用しなくなった機種を漫画喫茶に入れているのでしょう。


お客が何でスロットや麻雀ゲームをやるのかといった理由はよくわかりませんが、店としては利益が出るから置いてあるわけです。
麻雀ゲームもスロットも設定をいじることで、金券の出る量を調整しています。
設定は業者がやっているので残念ながら詳しいことは知りません。
知らないことだらけですが、利益がはっきりしていれば問題ありません。


麻雀ゲームやスロットは業者の所有物で、店が場所を提供している形になっています。
なので、お客がゲームに使ったお金は全て貰えるのではなく、業者にマージンを払います。
業者の取り分は25%で店の取り分は75%です。*1
この比率は店によって違うと思いますが、それほど大きく違わないと思います。
例えば、1ヶ月にお客が50万円分使った場合は店の取り分は37万5000円となります。
じゃあ、利益が37万5000円かといえばそうではありません。
ここからお客に出した金券の金額を引かなくてはなりません。


金券を出す割合は設定してありますが、実際に出た割合との間には多少の誤差があります。
それはゲームの腕が良かったり悪かったりするからです。
上手い人ばかりだとゲーム機側が出る量を調整しても多く出てしまいます。
逆に下手な人ばかりだと出したくても少ない量しか出ません。
なので、毎回希望の割合になるように調整してもらいます。
仮に50%の割合に設定したとしましょう。


100%のうち、業者が25%、金券が50%になると、店の取り分は25%になります。
お客が使った金額が50万円だとすれば、店の取り分は12万5000円となります。


注意しなくてはいけないのは、金券の出る量をどれくらいにするかという点です。
サービスしすぎると店の利益はほとんどなくなります。
かといって厳しい設定にすれば、利益は大きくなりますが、徐々にお客が遊ばなくなる可能性があります。
とはいっても仮に金券の出る割合を30%(4割減)にした場合、お客の使う金額が28万円以下(4割4分減)にならない限り店の利益が減ることはありません。
但し、お客の使う金額が減れば25%のままの業者の取り分は間違いなく減ります。*2


業者にとっては美味しくないので、店に対するサービスや契約内容の変化がでてくるでしょう。
業者の利益も考えると、お客の使用金額が減るのはあまり良くありません。
そうなると、業者25%、金券50%、店25%の比率が無難な感じがしてきます。


ちなみに、金券の出る量を60%(2割増)にした場合、店が12万5000円の利益を出すには、お客の使う金額が83万3400円(6割7分増)でないといけません。

*1:一応、仮の比率ということでお願いします

*2:28万円まで使用金額が減少すると、12万5000円が7万円まで下がります。