昔から思っていること


漫画喫茶に関わる仕事を始めた頃から思っていることが一つあります。
それは、漫画喫茶に置いてあるコミックを店に入る前に知ることが出来たらいいだろうなあということです。
ホームページで検索できてもいいし、店の入り口にコミックリストなり検索が出来るパソコンが置いてあってもいいです。
とにかく、店に入る前に知りたいと思うのです。


店に入ってから読みたかった本がないとか、まだ入荷していなかったという状況はショックではないでしょうか。
私は正直お金を払わずに帰りたくなります。
2週間くらい前に、ネットカフェで時間をつぶすことになったのですが、読もうと思った漫画が置いてありませんでした。
「あんころ」と「とめはねっ」という漫画ですが現在連載中で、描いている漫画家もそれぞれ「ダンドー」と「帯をギュッとね」「モンキーターン」を描いた人です。
かなり有名な漫画家だと思うのですが、ありませんでした。


結局その時は、「エリアの騎士」を読むことにしました。
この漫画も置いていない漫画喫茶があります。
どの店も一長一短がありそれによって棲み分けができているのでしょうが、お客にしてみればそれは関係ありません。
読みたい漫画はあってほしいのです。


そんな時、あらかじめ店に読みたい漫画があるかどうか確認できる手段があればいいと思うのです。


なぜ、このシステムが採用されないのか理由を考えたことがあります。
理由の一つは、店にあるコミックのリストを作るのが面倒である。
手書きのリストはあっても、パソコンでのデータベースとしてはない場合は、その公開するリスト作成の段階で手間がかかります。
しかし、現在はパソコンでコミック検索できる店が増えているので、理屈では可能なはずです。


二つ目の理由は、自店の蔵書を他店に知られたくない。
コミックリストを公開するということは、他のライバル店に知られてしまうことになり、同じコミックを入荷されてしまえば、不利になってしまいます。
情報を公開してしまうことは自分の首を絞めることになりかねません。


三つ目の理由は、コミックリストをデータベースとして公開すると、それを他の店がタダで流用できるからです。
コミックリストそのものが作成に手間がかかり、商売の仕方によってはお金になります。
実際、コミックリストを作ることを商売にしている会社もあります。


よほど店の蔵書に自信があり、真似されても問題ないと考えている店でないとコミックリストを公開しないのではないでしょうか。
他にも、コミックが入荷するたびにリストを更新しないといけないので、その作業が大変だからやらないのかもしれません。
今のところ、店にあるコミックリストを公開している店があるという話は聞いたことがないので、そういう店があるかどうか知りたいものです。