なぜか白泉社の少女漫画は男が読んでいる時が多い


漫画喫茶には、男性向けの少年漫画の他に、少女漫画があります。
冊数は全体の2〜3割程度ですが、それでもかなりの量になります。
それだけあるので、中には男性が読んでいるコミックがあるのですが、大抵、白泉社が出している花とゆめコミックスです。


映画化、ドラマ化した少女漫画を男性が読むことは当たり前になっています。
どの雑誌で連載されているのか、どの出版社か、どの作者が描いているのかなどは関係ありません。
映画化、ドラマ化したという事実があれば、話題性のみで読まれます。


そんな映画、ドラマ化などの話題がなくても、男性が少女漫画を読むことはあります。
仕事中に男性のお客さんが読んでいる少女漫画のタイトルは気になるので、チェックしています。
私は、コミックの判別スキルが高いので、一瞬見ただけでもどの漫画かタイトルが見えなくてもかなりの確率でわかります。
タイトルを限定できなくても、どの出版社の漫画なのかは判別できます。


男性のお客さんが少女漫画を読んでいるところを発見するのは、全体からみれば少ないです。
大抵は、少年漫画か青年漫画を読んでいます、当たり前のことですが。
映画、ドラマ化した少女漫画を除くいた場合、男性のお客さんが読んでいる少女漫画は、花とゆめコミックスだけと言えるでしょう。
実際にはそれ以外の少女漫画を読んでいるかもしれませんが、見たことがないと言いたいくらい記憶にありません。


まず、花とゆめコミックスと同じかそれ以上ある小学館フラワーコミックスは、男性が読むもしくは、読みたい漫画がほぼありません。
水色時代」「ふしぎ遊戯」「BANANA FISH」など、男性が読みそうな漫画がないわけではありません。
しかし、「僕は妹に恋をする」「僕の初恋をキミに捧ぐ」「うわさの翠くん」「僕等がいた」などの人気のあるタイトルを見ると、男性が読みそうな感じはしません。


集英社もマーガレット、りぼんなどがありますが、映画化、ドラマ化した漫画を抜かすと読まれそうな感じのする漫画がありません。
モーニングで連載されている東村アキコの「ひまわり〜健一レジェンド〜」を読んで「きせかえユカちゃん」が読まれるかなと思ったりしましたが、そういった気配はありません。*1


講談社秋田書店角川書店などもありますが、どれも男性が読みそうな漫画がありそうなのですが、読まれる感じはありません。
角川書店のASUKAコミックスは結構男性にも読まれそうな作品があるはずなのですがね。


ただ、花とゆめコミックスであっても、読まれている作品はやはり、過去にアニメ、映画、ドラマになったものが多いです。
アニメにも映画にも、ドラマにもなっていない作品で読まれている漫画を探すと「会長はメイド様!」だけしか記憶にありません。
最近男性に読まれていたのを発見した少女漫画は「学園アリス」「のだめカンタービレ」ですね。
のだめカンタービレ」は去年ドラマ化したので知名度は高いでしょう。
学園アリス」もアニメになった事がありますが、話題性があったとは思えないので、なぜその選択をしたのか理由が思いつきません。
誰かに勧められたのでしょうか?


改めて考えてみると、「花とゆめコミックスが漫画喫茶で男性が読む少女漫画だ」と言い切る自信がなくなってきました。
一度でも、アニメ、映画、ドラマにならないと男性は少女漫画を読まないのでしょうか。
あくまでも、「漫画喫茶に来る男性のお客が少女漫画を読まない」だけです。
少女漫画そのものは男性も確実に読んでいます、私もその一人ですから。


しばらく、男性のお客さんが読んでいる少女漫画を見かけた時は、個人的にチェックしてみたくなりました。
本当のところはどうなのか知りたくなりました。
予想ではしっかり調べても、花とゆめコミックス以外の漫画を読んでいる可能性は低いと思います。*2

*1:巻末のおまけが連載になったのは知られていないのでしょうか?

*2:アニメ、映画、ドラマになったものを除けば