漫画喫茶と会員カード


ネットカフェでは、利用するためには会員カードを作らなくてはなりません。
漫画喫茶でも会員カードが必要な店もありますが、昔からある店では会員カードは必要なく、普通の喫茶店と同じ感覚で利用できます。


会員カードを採用するかどうかは店舗経営者の考え方一つで決まります。
フランチャイズなどのチェーン展開しているネットカフェでは、会員カードを作る契約になっていると思います。
会員カードのメリットは、顧客の把握と管理が出来ることです。
男女比や年齢を知ることができ、データを集めることで利用頻度を調べることが出来ます。
会員カードがなくても地道に調査すれば、同様のデータを集めることは可能でしょうが、かなり大変な作業になると思います。


他には、トラブルを起こしたお客を把握することができます。
再度来店した場合、同様のトラブルを未然に防ぐことが出来るかもしれません。
会員カードがなければ、無銭飲食をされても登録情報からそのお客を探し出すことができます。
また、会員カードで個人を特定できるので、ネットカフェを利用した犯罪を抑止したり、未然に防ぐことができます。


その反面、デメリットもあります。
設備が充実しているネットカフェではなく、会員制ではない漫画喫茶を利用するお客には理由があります。
会員カードを作るために身分証を提示したくない、作るのが面倒など、カードを作ることが利用したい気分をなくしてしまう人がいます。
ネットカフェや漫画喫茶を利用するには、必ず会員カードを作る必要があるならば、きっと会員カードを作って利用するでしょう。
しかし、今現在、会員カードなしで利用できる漫画喫茶があるので、そちらを利用しているのです。


会員カードを作りたくないお客を除けば、会員制にしない理由はないはずです。
それでも、漫画喫茶が会員制を導入しないからには問題があるのです。
それは、金銭的な問題です。


漫画喫茶で会員制を導入するということは、何かトラブルや犯罪が起こったときに個人を特定できるメリットがあるからです。
そのメリットも、管理されたシステムがなければ意味がありません。
POSレジが必要になるのですが、これを導入する費用が問題になります。
購入せず、リースを選択しても月々の費用が普通のレジよりも割高になります。


そんな費用も問題にならない売り上げがあるならばいいのですが、現実には難しいと思います。
実はあと一つ、会員カードを導入した時に困る点があります。
それは、新規に会員登録する作業が導入して1ヶ月ほどは続く点です。
特にランチ時間などの混雑時に登録作業をするのは大変です。
頻繁に利用しているお客が会員カードを作ってしまえば落ち着くでしょう。


導入時の混乱は回避できないので諦めるしかありません。