オンラインゲームとリカバリーソフト


漫画喫茶やネットカフェでオンラインゲームを導入している店は大抵リカバリーソフトを使用しています。
リカバリーソフトはパソコンを再起動するとそれまでの作業がリセットされ、起動時の状態になるソフトです。
機能的にはもっと複雑なことや便利なものもありますが、漫画喫茶やネットカフェでは起動するたびに元の状態に戻すソフトとして使っています。


そのリカバリーソフトの利点は、お客がパソコンのデータを好き勝手に操作をしても、再起動するだけで元に戻せることです。
ウイルスに感染していても、再起動するだけで感染していない状態に戻すことができるのです。
メリットばかりではなく、デメリットもあります。


オンラインゲームをやったことがあればご存知だと思いますが、毎回ゲーム起動時に最新版かどうかのチェックがあります。
最新版にアップデートしてからでないとゲームを始めることが出来ません。
頻繁に遊んでいれば大型のアップデートの時以外、時間がかかることはないでしょう。


リカバリーソフトを導入したパソコンでは再起動すると元に戻るので、毎回起動するたびにアップデートをすることになります。
1分くらいで終わるアップデートならさほど気になりませんが、5分や10分もアップデートに時間がかかるとゲームをやる気がなくなってしまうかもしてません。
なので、リカバリーソフトの初期状態をアップデート後の状態に変更する必要があります。


この作業自体はそんなに大変ではないのですが、1台や2台ではなく数十台を営業中にやるとなると別問題です。
基本的に年中無休24時間営業です。
オンラインゲームのアップデートのためだけに店を休むことはできません。
半日で終わればいいですが、全部終わるのに2、3日かかることもよくあります。


この作業を自動でやってくれるシステムが実はあります。
ただ、導入費用が10台で100万円程度必要です。
もう少し安いかもしれませんが、1、2割安いところで高いことはかわりません。
40台パソコンがあったら400万円かかります。
しかも、全てのオンラインゲームのアップデートを自動化するわけではありません。
対応していないゲームも多いので結局地道な手作業は必要になります。


リカバリーソフトとオンラインゲームは相性が今ひとつです、漫画喫茶的には。