レンタルコミック店で学ぶ

最近、レンタルコミックを扱っている店に行きました。
働いている店の近くにあるので、業種は違いますがライバル店ということになります。


冷静に金額だけで計算するとレンタルコミックのほうがまんが喫茶よりもお得なんですよね。
この店では1冊90円で借りることができます。
経験上、コミック1冊を読むのにかかる時間は15分〜30分くらいです。
1冊20分だとすれば1時間に3冊読むことができます。
ネットカフェや、まんが喫茶で1時間いると300円〜400円ぐらいが相場だと思います。
コミックを3冊借りると90円×3冊=270円となるので、ほとんど一緒か、安くなります。
1冊20分で読む計算なので、もっと速く読める人はネットカフェに行ったほうが安くなりますね。
1冊20分以上かかる人はレンタルしてゆっくり読んだほうがいいという結論がでます。


ただレンタルコミックは、発売から1ヶ月経たないとコミックが入荷しないので、少し我慢しないといけません。


前にこのレンタルコミックの店に来たときは気がつかなかったのですが、貸し出されるコミックの根元が、ホッチキスで留められていました。
理由はコミックのページがバラバラにならないようにするためでしょう。
で、これを見た瞬間に昔の貸本屋落ちの古本を思い出しました。


貸本屋とはレンタルコミック店の元祖です。
コミックのレンタルが許諾される以前からあった商売で、かなり歴史があります。
とはいえ、生き残っていた貸本屋はほとんどありませんでした。


まんが専門の古本屋でバイトしていた頃、古い漫画を収集していた人と仲良くなり色々と勉強させてもらいました。
その時に、貸本落ちのコミックというものがあると知りました。
普通のコミックとの違いは、ページがバラバラにならないように根元の部分を鋲や紐で留めてあることです。


鋲や紐がホチキスの針になっているだけで、やっていることは一緒です。
レンタルコミック店でこれを発見したときは目から鱗が落ちました。
貸本落ちの古本で根元を留めるという手法を知っていたはずですが、それを実際に行うという発想を持てませんでした。
頭が固かったなあと思いますが、この方法を採用すれば今までページが抜け落ちやすかったチャンピオンコミック(バキとかクローズとか)を何度も買いなおさなくてすみます。



すぐオーナーに頼んでコミックの厚みを綴じれるホチキスを買ってもらいました。
2万円近くしたらしいのですが、三国志とかバキを1セット買いなおすことを考えれば安い買い物です。


普段使っているホチキスと比べると大きさの違いに愕然とします。
ホチキスの化け物みたいです。
本体も大きいですが、使用する針もでかいです。