キッチンは戦場だ→バンビーノを読めばわかります。

しっかりとした飲食店と比べたら幼稚園のお遊戯程度のレベルなので比べてはいけないのですが、まんが喫茶も一応は飲食店なので料理を作ります。
作るといっても、やっぱりお遊戯なので練習すれば小学生でも作れるレベルです。
そんなレベルでもできない人がいるのが不思議です。


キッチンは戦場だと個人的には思いますが、自分が働いている店に関して言えば、夕立みたいな忙しさがたまにやってくる程度です。
フリードリンクになる前はそれなりに忙しさを感じることが多かったのですが、今はこんなのでお金を貰っていいのだろうかと思うくらい楽です。


オーダーは基本的に一人で作りますが、3人いるときは2人で作って1人がホールで接客をしています。
ランチの時間帯にオーダーが10個以上並び続けて2時間くらい作り続けていたのが今までで最高に忙しかった時です。
それを知っていると、3、4個オーダーが同時に入ってもどうということはありません。でも、3個以上オーダーが並ぶと焦り始める人もいます。


焦り始めると見ていて面白いくらいミスを連発します。焦る必要はないのに、手伝ってオーダーの数を減らしてあげても、全部終わるまで焦っています。
複数のオーダーをどうやってこなせばいいのかを教えても焦ります。


私が焦るときはどう考えても、5分必要な工程を一瞬で終わらせる方法が見つからないときだけです。
そんな方法は神様でもない限り見つけることはできないのですが……。


今働いている店には調理師免許を持った料理人は1人もいません。
2、3年前はいましたが、皆辞めてしまいました。
調理師免許などなくても料理が上手な人はいるし、逆に調理師免許を持っていても料理が下手な人もいるのであまり意味はありません。


調理師免許を学校で取得した人は士官学校を卒業したばかりの少尉みたいなものでしょうか?
調理師免許を持っていないけど、現場で何年も働いたことのある料理人はベテラン軍曹かな。


ハートマン軍曹みたいに教えたほうが実戦で使える人材になるのですが、現代の年寄りも若者も根性がないので辞めてしまいます。
優しく教えることしかできないと、もやしみたいな人材しか育たないんですけどね……
人手不足という深刻な問題の前には屈するしかないわけです。