漫画喫茶でパソコンとネット環境を管理する為に覚えておくとよい知識


パソコンに詳しくないと、パソコンとかオンラインゲームとかを業者に丸投げしてしまうと思います。
いい業者と付き合っているならばそれでも問題ないと思いますが、漫画喫茶経営で必要なパソコンの知識はそれほど多くありません。
パソコンを自作するくらいのレベルは必要なく、買ってきたパソコンの設置ができ、何でもいいのでオンラインゲームをインストールして遊べるだけの事ができれば問題ありません。


私のいる店が本格的にパソコンを設置して3年ほど経ちますが、手に負えない状況になったことは1回か2回くらいです。
全てインターネット回線の問題で、回線が重くなったり、落ちたりしました。
後から考えてみると、そのトラブルは未然に防ぐことができたものでした。


1、回線が落ちて、インターネットに繋がらない。

原因はモデムでした。
パソコンとかLANケーブルとかハブでなく、ただ安いルーターを使っていたせいでした。


パソコンを4台から21台まで増やした時に起こっていました。
月に10回くらいインターネットに繋がらない状況が発生していました。
回線が落ちた時は、ルーターとハブの電源を落として、電源を入れ直すとなおっていました。
当時はお客がP2Pソフトを使用している時に回線がよく落ちていたので、そのせいだと考えていました。
ただ、P2Pソフトが原因でない状況もあり解決策を発見できませんでした。


その後、更にパソコンを増やし40台にする時に、ネットカフェでパソコンやオンラインゲーム関係の事をやってくれる業者に一度頼んでみることになりました。*1
その時に回線が良く落ちると説明したら、市販されている家庭用のルーターではパソコンの台数が多いとLANケーブル内の通信データを処理できなくなるといった内容のことを言われました。
で、YAMAHAのPTX1100という10万円くらいしたルーターにしてからは、一度も回線が落ちることはありませんでした。
……と言えればいいのですが、他の原因で回線が落ちる事が一度ありました。


2、一部のパソコンの回線が落ちて、インターネットに繋がらない……

ルーターをPTX1100に変えてから、私が知らない間にインターネットの回線が1回線から2回線になってからトラブルが発生し始めました。
原因は、回線を契約する時に値段の安いBフレッツのファミリータイプにしていたからでした。


最初に契約した回線はBフレッツのベーシックにしていました。
オーナーは安いファミリータイプにしたかったようですが、NTTの営業の人が個人でなく法人だとベーシック以上のタイプでないと契約できないと言い張った為に、値段は高いベーシックになりました。
そして、パソコンが40台に増えてから、オーナーが業者の人に2回線でないと今後困りますよと説得されて2回線にしました。
元々あった回線がベーシックで、増えた回線がファミリーです。
週末など、お客が多い時に一部のパソコンで回線が落ちるようになりました。


・インターネットに繋がっているパソコンがあるので、ルーターは生きている。
・同じハブに繋がっていても、回線に繋がっているパソコンと繋がっていないパソコンがある。


ということは、2回線のうちのどちらかが落ちていると思い、片方の回線(ファミリーのほう)のLANケーブルをルーターから抜いてみました。
すると、トラブルがすっかりなくなりました。


業者の話では、2回線にした場合のメリットは片方の回線が落ちても残っている回線でインターネットに繋がるので、回線落ちの心配がないということでした。
でも実際は片方が落ちても、回線が切り替わらず、繋がらないという状況が発生していました。
これに関する説明は回線が完全に切れていないと切り替わらないようになっていて、今回は非常に重たくなってはいたが回線がわずかでも繋がっていたので切り替わらなかったとの事でした。
でも、重すぎて繋がり難い状況と回線が落ちている状況は、インターネットをやっている人間からしたら同じことなんですよね。
回線もルーターも動作は正常であっても、状況は正常ではなかったのです。


トラブルの原因が増やした回線にあった上、回線落ち回避する為の回線が逆に回線落ちを引き起こしていたというお粗末な事件でした。



これらのトラブルから私が学んだ事は


・回線はBフレッツのベーシック以上にすべし
ルーターは市販の1万円くらいのでは駄目で、10万円くらいするものにすべし


ということです。
パソコン40台で2年くらいやってますが、回線が落ちたことはありません。
ネットカフェの場合は、ベーシックを2回線にした方がいいかもしれませんが、どうなんでしょう?





インターネット回線以外で覚えておいたほうがいいのは、リカバリーソフトのことですね。
パソコンを本格的に増やす前から導入していましたが、あるとなしではトラブルの数が雲泥の差です。


リカバリーソフトを入れる前は、パソコンがウイルスに侵されてどうしようもなくなったり、お客がパソコンの設定を変更してしまい、次に使うお客が困ったりと、色々ありました。
週に1回、パソコンの先生*2にお金を払って来てもらい、パソコンのメンテナンスをやってもらっていました。
その払っているお金が勿体なかったので、リカバリーソフトを入れてもらいました。
リカバリーソフトが入っていれば、設定が変更されても、ウイルスに感染しても再起動かければ元に戻るので、トラブルもなくなる上、パソコンの先生に毎週来てもらう必要もなくなりました。*3


このリカバリーソフトですが、色々と種類があります。
私の店で使用しているのは、Deep Freeze Enterprise というソフトです。
その前はノートンゴーバックというソフトを使っていました。
Deep Freeze Enterprise は使いやすいので私は気に入っています。





パソコン本体に関してはそれほど知識は必要ないと思います。
知っていればそのほうがいいですが、


・キーボードとマウスは消耗品なので壊れたら買い換える。
・キーボードもマウスもそれぞれ1000円以下で買うことができる。
・ハイスペックパソコンというのはパソコンショップに行ってオンラインゲームができるパソコンください*4と言って買うことのできるパソコンのこと。
・パソコンは本体、モニター合わせて10万円くらいで買える。*5


といったことを知っていれば十分な気がします。
パソコンのトラブルのほとんどは、ケーブルが抜けているとか、電源が入っていないとか、パソコンの知識とは関係のないことばかりです。
リカバリーソフトを入れてあって、ちゃんとしたルーターと回線が準備できているなら、パソコンを再起動するだけで問題が全て解決します。
それでも駄目なときは、マウスやキーボードが壊れていたり、モニターが壊れていたり、タバコの煙とヤニでパソコン本体が壊れているはずです。


パソコン本体の故障も、電源であったり、グラフィックボードを交換すれば大丈夫なことがありますが、3年間で6回だけでした。
しかも、その後しばらくして結局パソコンを買い換える事になったので、意味はなかったように思います。
現時点でパソコンは10台買い換えました。
今後次々パソコンが壊れるようならば、漫画喫茶で使うパソコンの寿命は3年くらいって事になりますが、パソコンの性能のことを考えると、ちょうどいいかなと思ってしまいます。*6

*1:個人的には業者に頼むとお金の問題以外にパソコンに問題が起きた時、小回りがきかなくなるので気乗りしませんでした。

*2:近くでパソコン教室をやっていた人

*3:経費がわずかですが減りました

*4:今の時期だとモンスターハンターフロンティアが快適に動くパソコンですね

*5:15万円以上するパソコンは漫画喫茶には不要

*6:漫画喫茶やネットカフェのパソコンは、オンラインゲームの必要環境ではなく推奨環境以上であることが望ましいと私は思います