漫画喫茶とコミックレンタルはどちらが生き残るのか?


漫画喫茶の客層が男性中心であることは、ほぼ間違いないはずです。
女性客が増えれば、来店客数が増え売り上げも伸びるであろうと以前から予想していました。
そこで以前、店に入荷する女性向けの漫画があまりにも少なかったので、多めに発注して増やしたことがあります。
結果として一時的に女性客が増えましたが、しばらくしたら以前と同じくらいに戻ってしまいました。
その当時、コミックの経費の増加が発覚し発注量を制限されたり、雑誌の種類を減らしたりしたので、その影響かなと思っていました。


今にして思えば、ちょうどコミックレンタル店の出店が始まった時期だったので、その影響もあったと考えられました。
ただ、男性客は減らず女性客だけが減るというのが理解できませんでした。


近くにコミックレンタル店ができた時の感想は「女性向けコミックがやけに充実しているなあ」でした。
よくよく考えれば、このとき感じたことが全てを物語っていて、間違いなく女性客をコミックレンタル店に取られていたのでしょう。


私は現在、漫画喫茶の利用客は男性中心、コミックレンタルの利用客は女性中心ではないかと思っています。
電子貸本Renta!という電子書籍のコミックレンタルサービスがあります。
このサイトの新入荷一覧 http://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/ctgry?type=new を見るとほぼ全てが女性向けコミックです。
このサイトが女性向けに特化しているのかもしれませんが、コミックレンタルを利用する客層は女性が多いのではないかと考える材料にはなります。


他に何かないかと検索したら、
レンタル事業続々、コミック、春うららかな書房、コンビニなどの導入支援
という記事を発見しました。その中で、

コミックレンタルは「女性の利用が六割」


と書いてあります。
コミックレンタルの利用客は女性中心と考えても間違いではないようですね。


ということは、コミックレンタル店がこの先増えたとしても、漫画喫茶への影響は思ったほど大きくはないかもしれません。
元々、女性客が少なかった店であれば、隣にコミックレンタル店が出来ても共存していける可能性があるわけですね。