「お客さん、静かにしてもらえませんか?」と言う勇気


  お客A 「おい、あいつらがうるさくて眠れん。どうにかして来い」
  店員 「申し訳ありません」


  店員 「失礼します。お客様、他の方に迷惑ですので声を小さく、静かにしてもらえませんか?」
  お客B 「はい、すみません」
  お客C 「 どうした?」
  お客B 「静かにしてくれって言われた」


  数分後、


  お客C 「おい、お前後ろ!ギャハハハッ」
  お客B 「ちょっと待てや」


  お客A 「おい、会計」
  レジで会計が終わった瞬間、
  お客A 「この店はうるせえなぁ」
  大きな音を立てて扉を開け、店を出て行ってしまうお客A



こういったことが以前実際にありました。
一部の騒がしいお客がいて、耐えられなくなた別のお客が帰っていかれました。
時間が深夜であったので、そのお客は眠りたかったのでしょう。
しかし、睡眠の邪魔をされたので帰られてしまいました。


基本的にまんが喫茶に来るお客は漫画や雑誌を読むか、インターネットかオンラインゲームをやりに来ます。
ですから、大きな声で喋るような人はいないはずなのです。
それでも、大声で携帯電話で話したり、雑談しているお客もたまにはいます。


携帯電話の場合は携帯電話を使用するコーナーを設けてあるので、そちらに行ってもらいます。
雑談がうるさいからどうにかしろというクレームは今のところありません。
クレームがあったのは、オンラインゲームを通して一緒に遊んでいるお客が騒いでいた時だけです。


FPSという一人称視点のゲームがあります。
画面に自分が操るキャラクターの武器(マシンガンなど)だけが表示されていて、そのキャラクターが見ている方向だけを画面に映っている3Dシューティングゲームです。
スペシャルフォース」というゲームが代表的なFPSのオンラインゲームです。
実際に問題が起こった時もこのゲームでした。
このゲームは数人でチームを組み、協力してミッションをクリアするサバイバルゲームのようなものです。
普通は、顔も知らない相手とオンラインで繋がってチームを組んで遊ぶのですが、たまにまんが喫茶やネットカフェを使って友達同士でチームを組んで遊ぶ人たちがいます。


ただそうやって遊ぶのでしたら問題ないのですが、熱中してくると大声を出して叫びだすのが問題です。
ゲーム内のチャットなどで会話するのではなく、声に出して指示を出し合い遊び始めます。
パソコンがある席はブースという個室なので、隣の席との間に仕切りがあります。
ネットカフェによってはこの仕切りを外すことができる店もありますが、うちの店はできません。
そのために大きな声を出さないと相手に聞こえません。
1回や2回なら一瞬のことなので、我慢できるでしょうが、ゲームしている間ずっと大声が響いてきたら耐えられないはずです。


注意してもしばらく時間が経つとまた同じように叫びだすので始末におえません。
小中学生が同じことをやっているならば、注意はしますがそういうものだよなと半ば諦める気持ちがでてきます。
ただ、実際に騒いでいたのは20歳以上の成人男性、いい年をした大人です。


こういうお客を見ていると日本の将来は暗いなあと思ってしまいます。